いまさら聞けない【参院選2016】参議院選挙”一人区”の”野党共闘”ってなに?

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

2016年の第24回参議院選挙が6月22日の本日公示され、投票日が7月10日に迫ってきています。ニュースやネットなどで注目を浴びている「参議院一人区(1人区)」って、どういう意味?「野党共闘」って何のこと?と、今さら聞けない選挙の基本情報について、ここでは解説!

 

関連記事:【参議院選挙2016】期日前投票の方法や日程・期間はいつ?場所はどこ?

 

2016年の参議院選挙で何故、こんなにも「一人区」に注目が集まるのか、その理由をわかりやすく説明します。

「参議院一人区(さんぎいんいちにんく)」とは?

「参議院一人区(さんぎいんいちにんく)とは、日本の参議院議員通常選挙における定数2人・改選数1人の選挙区のことである。」

とWikiペディアに解説されています。

そして今回の第24回参議院選挙2016での改選定数1の参議院一人区は、全国に32区あります。

「第24回参議院選挙(参院選2016)の改選定数1の一人区は32

 

まず、おさらいですが、2016年7月10日に行われる第24回参議院議員選挙とは、参議院の通常選挙のことです。参議院の議員の任期は6年で、3年後とに半数を改選することが、日本国憲法第46条で定められています。(一度に全議席を選挙するわけじゃないんですね)

 

そして、参議院の議員定数は242人です。半数改選であるため、選挙区73議席と比例代表48議席の合計121議席が選挙の対象となります。

 

となると、改選議席(=参院選2016で選ばれる議席)が1人となるため、実質的な小選挙区の選挙になるというワケです。

 

ちなみに、小選挙区制とと中選挙区制度の違いは以下になります。

  • 小選挙区制:1選挙区に付き1名を選出する選挙制度
  • 中選挙区制:1選挙区から複数人(概ね3人から5人)を選出する選挙制度

 

「参議院一人区」が参院選2016の鍵を握る!

そして、何故、こんなにも「参議院一人区」が注目されるのでしょうか?

 

一人区の選挙では、二大政党制に近づくと、一人区は第一与党と第一野党の2つの政党で争われることが比較的多くなります。そのため、地域政党を除くと中小政党の当選は稀で、立候補も複数区に比べると少ない傾向になります。

 

そして、参議院選挙では地方区選挙における一人区の数が多いことから、一人区の勝敗が選挙全体の鍵を握るとされているそうです。

 

それはそうですよね。

与党の自由民主党からみれば、

「一人区での当選(与党+1)」=「野党の対立候補の落選(野党-1)」

となり、一人区での勝利は、与党躍進、野党衰退にダイレクトにつながる大事な選挙となるわけです。

 

過去の55年体制以降では、与党の自由民主党がこの一人区での選挙に非常に強い結果をだしています。

 

<これまでの自民党の一人区議席の獲得結果>

  • 9割以上獲得が9回
  • 8割以上獲得が12回
  • 過半数獲得は18回
  • 過半数割れは2回(1989年参院選における日本社会党のマドンナ旋風、2007年参院選における民主党の民主旋風で、自民党が多数の議席を失った。いずれも全体の選挙結果で参議院与野党逆転(ねじれ国会)が起こっている。)

(※結成から2013年の直近20回の参議院選挙における割合)

 

となっており、一人区での勝敗が選挙全体の議席数の政党の勝敗を決める重要な要因となっているようです。支持母体が大きい与党にとっては、小選挙区制の選挙では有利になる結果が出やすい傾向にあります。

 

「野党共闘(やとうきょうとう)」とは?

そんな与党が有利になりやすい小選挙区制に対して、野党が参議院一人区での候補者を一本化することで選挙協力することを「野党共闘」というようです。

「野党共闘とは、参議院一人区で野党の候補者を一本化し、選挙協力すること」

 

具体的には、32にある全国の参議院一人区で、民進・共産・生活・社民の4党が、事実上の統一候補を立てることが決まっています。

 

例えば、これまでの一人区の選挙で野党候補者が乱立してしまった場合、与党にいれずに、野党に入れる場合は、このように票がわれやすく、与党の候補者が当選しやすくなります。

<野党がバラバラに候補者を出す場合>

【立候補】

  1. 与党の自民党の候補者:得票数 9千票←当選!
  2. 民主党候補者:得票数 5千票
  3. 共産党候補者:得票数 3千票
  4. 社民等候補者:得票数 2千票
  5. 生活の党の候補者:得票数 1千表

⇒与党の候補者が当選しやすくなる。

 

<野党共闘して候補者を一本に絞った場合>

【立候補】

  1. 与党の自民党の候補者:得票数 9千票
  2. 民主党・共産党・社民党・生活の党の統一候補者:得票数 5千票+3千票+2千票+1千票=11千票←当選!

⇒野党の候補者にも票数が集まりやすくなり、当選する可能性が高くなる

 

と、野党同士でつぶし合うよりは、野党の中では共闘して、与党の自民党と選挙選を戦った方が、野党全体としては、候補者が当選しやすくなる…。と考えられています。

もちろん、それぞれの候補者自身や、野党間でも政策方針に違いがありますから、一概には言えませんが、候補者を絞った方が、野党としては当選確率が高まるのは、間違いありません。

 

だから、一人区で候補者を統一しての「野党共闘」なんですね!

 

この記事では、注目が集まる参議院一人区と野党共闘について、ご説明させていただきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です