内閣不信任決議案とは?わかりやすく解説!総辞職までの流れと具体例

「内閣不信任決議案」「内閣不信任決議」聞いたことがありますか?

内閣不信任決議案、内閣不信任決議 についてわかりやすく解説します!

内閣不信任案が提出され内閣不信任決議 、内閣総辞職。

という内閣不信任決議の 流れ。内閣不信任決議 の例を交えてわかりやすくを紹介します。

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内閣不信任決議案てなあに?

 

内閣不信任案、不信任決議という言葉を聞いたことはありますか?

第二次安倍内閣の時に可決はされませんでした。

しかし、内閣不信任案という言葉は使われていたかな。と思います。

 

内閣不信任案

読み方:ないかくふしんにんあん 別名:内閣不信任決議案

国会で、内閣対す不信任表明する議案衆議院に内閣不信任案が提出され、

議会可決された場合は、10日以内内閣総辞職もしくは衆議院解散

われなければならない

weblio-www.weblio.jp/参照

とあります。

一つずつ文章に沿って説明しますね。

まず、国会で内閣に対する不信任を表明する議案。とあります。

不信任=漢字の意味通り、信じて任せることが、不、できない。

ということです。

「いまの内閣は信じられない!任せられない!」ということを提出する議案です。

 

この内閣不信任案は、衆議院で発議されます。

(参議院で内閣に対する不信任の意見が出された時は問責決議案という言葉を使います。)

 

 

 内閣不信任決議とは

先ほど、内閣を信じられないという議案。内閣不信任決議案の説明をしましたよね。

この内閣不信任決議案は衆議院で51人以上の賛同があると、発議されます。

そして、衆議院の過半数(現在なら、148人)以上の賛成で、内閣不信任決議となります。

内閣不信任決議となったら、内閣は総辞職へ向かうんです。

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不信任案決議から内閣総辞職まではどうなっているの?

内閣不信任案が決議されますよね。

その後、1.内閣を総辞職する。

または    2.衆議院を解散して総選挙を行う。

と、2つの流れがあります。

どちらにしても内閣不信任案が決まった後は、内閣の総辞職、新内閣の発足が決まっています。

 

不信任決議案の発議から内閣総辞職までの流れをみてみよう

先ほども解説した様に、不信任決議後、内閣総辞職まで、2通りの流れがあります。

(1)内閣不信任決議に内閣総辞職する場合

  1. 衆議院で内閣不信任案が発案される
  2. 衆議院で51名以上が賛同する
  3. 衆議院で過半数の賛同を得る
  4. 内閣不信任決議となる (10日以内に内閣総辞職か衆議院解散が決定する)
  5. 内閣総辞職
  6. 新内閣の総理大臣を指名する

 

(2)内閣不信任決議後衆議院を解散する場合

  1. 衆議院で内閣不信任案が発案される
  2. 衆議院で51名以上が賛同する
  3. 衆議院で過半数の賛同を得る
  4. 内閣不信任決議となる(10日以内に内閣総辞職か衆議院解散が決定する)
  5. 衆議院解散 
  6. 衆議院解散後、40日以内に総選挙が行われる
  7. 総選挙後、30日以内に特別国会が開かれる
  8. 内閣総辞職
  9. 新内閣の総理大臣を指名する

というように、4.内閣不信任決議のあと2通りの流れがあり、内閣総辞職になります。

そして、新しい総理大臣が指名されるんです。

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今までの内閣不信任決議の例をみてみよう

過去には、4回内閣不信任案が可決されたことがあります。

  • 1948年12月23日 第二次吉田茂内閣
  • 1953年3月14日 第四次吉田茂内閣
  • 1980年5月16日 大平正芳内閣
  • 1993年6月18日 宮澤喜一内閣

 

以上の4回です。

初めての吉田茂内閣の時は衆議院の解散権について、国会で話し合われていた時です。

与党である自民党と野党が話し合いのうえで、内閣不信任案が可決されました。

 

第四次の吉田茂内閣の時は、有名な「バカヤロー」解散です。

衆議院予算委員会中に、吉田茂首相が言ったこの言葉が発端となりました。

議会は混乱し、政治が不安定になってしまいました。

その結果、自民党の離党者も不信任案に賛成しまいました。

そして、内閣不信任案は可決しました。

 

大平正芳内閣は、与党自由民主党の内部での対立が激しくなった時です。

通常であれば、「内閣不信任案は否決させたい。」

という立場の自民党議員の欠席が多数ありました。

そのため内閣不信任案は可決されました。

衆議院解散が参議院の任期満了と重なり、衆参同一選挙が初めて行なわれました。

 

宮澤喜一内閣の内閣不信任案が可決された時は、選挙制度の改革について意見が対立した時です。

自民党からは、たくさんの離党者がでました。

そして行われた衆議院総選挙で自民党は大敗します。

この選挙の後、細川護熙首相の連立政権が発足しました。

自民党は1955年の結党以来初の野党になりました。

 

このように、与党内部が対立、混乱した時、内閣不信任案は可決される傾向にあるようです。

否決された内閣不信任案

最近では、2017年6月14日、安倍内閣に対して内閣不信任案が衆議院に提出されました。

野党4党(民主、共産、自由、社民)からです。

掛学園獣医学部の問題、森友学園国有地払い下げの問題などが理由でした。

しかし、不信任案の提出はあったものの、否決されました

 

このように、可決はされませんが内閣不信任案は今まで、たくさん提出されています。

 

どうぞ、この記事を参考に、発足したばかりの第三次安倍内閣が不信任案を提出されないか。

また、その不信任案が可決されるか、否決されるか。

政治のニュースを追ってみてくださいね。

 

 

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