ネット選挙が解禁されました。インターネットは私達の身近にあるものですが、ネット選挙自体よくわからない。という人もいますよね。ネット選挙運動って何?何ができて、何が違反になるの?投票の仕方は?そんな事柄を、ネット選挙のメリット、デメリットと一緒に紹介いたします。
Contents
ネット選挙とは?
では、まずネット選挙について解説いたします。
2014年5月にインターネット等を利用する方法による選挙運動の解禁等が公職選挙法で施行されました。それまではインターネットを使った選挙運動は禁止されていました。しかし私達を取り巻くインターネット環境は、大きく変わり、広がりました。若い世代の人達は新聞や雑誌、テレビなどよりも、ネットで情報を知る機会の方が多い場合もありますよね。そのため、インターネットによる選挙運動=ネット選挙が解禁になったのです。
ネット選挙でできること
次にネット選挙でできることについて解説します。
ネット選挙では何ができるの?
ネット選挙というよりは、選挙の告示から選挙前日まで、ネット選挙運動ができるようになった。と言ったほうがわかりやすいと思います。
- ・SNS(ホームページ、ブログ、ツイッター、ラインなど)を使って政策や実績、候補者を紹介する。
- ・SNSで投票をお願いする。
- ・街頭演説や候補者の様子を動画配信する。
- ・政見放送や演説会などの予定をSNSで使通知する。
- ・有料のネット広告を出す(政党に限る)。
などができます。
そしてこのネット選挙運動の改正では、政党や候補者だけでなく、私達個人もSNSなどのウェブを使って選挙運動ができるようになったのです。
例えば、ブログを持っている人は、「○○党はとてもいい政策を言っているよ。みんなも応援してね。」と政党を応援する記事を自分のブログに載せることができます。
LINEでお友達に、「今度の選挙に出る○○という候補、今日会ったら、とってもいい人だったよ。みんなも投票してね。」
という事もできるようになったのです。
ネット選挙の違反行為について
- ・メール(ショートメール含む)による投票のお願い。
- ・メールによる候補者や政党の政策の紹介。
- ・政党や候補者から選挙運動用のメールを転送する。
- ・ウェブなどで紹介されている政党の政策や候補者の写真を印刷する。配る。
LINEでの投票依頼は違反にはなりませんがメールでの依頼は違反行為です。政治意識が高いからできる、投票依頼かもしれませんが、何が違反行為になるのか、きちんと知っておかなくてはいけませんね。
ネット選挙で投票は変わるの?
現時点ではインターネットを利用したオンライン投票は、できません。
「え~スマホやパソコンで投票できるなら。投票するのに。」という人も多いはずです。インターネットに強い若年層や、仕事や家事に多忙なお父さん、お母さん、身体に、障害を持っている人達。ネットを使って投票できたら確実に投票率も上がり、今まで聞こえなかった有権者の声も政治に届きそうな気がしますよね。
実際に世界の中には、オンライン投票を行っている国もあるようです。ただ、その投票がサイバー攻撃に繋がってしまった事例もあるようで・・・。
まだまだリスクの方が大きく、また、現在の紙による選挙をすぐにやめて、オンライン投票の設備を整えるには莫大な費用もかかるため、インターネットを使ったオンライン投票は、日本では先延ばしになっているようです。
ネット選挙のメリット、デメリット
ネット選挙のメリットとデメリットについて解説します。
ネット選挙のメリット
- ・選挙運動がお金をかけずにできる。
- ・有権者と候補者が直接SNSでつながることができる。
- ・時間や場所に関係なく、ネットで選挙のための情報収集ができる。
- ・若年層の意見が政治に反映されるようになる。
などがあげられます。
ネット選挙のデメリット
- ・なりすましがでる可能性がある
- ・匿名で語れるため、デマや中傷が氾濫する
- ・ネットを使える人と使えない人の情報に格差がでる。
などがあげられます。
以上、ネット選挙についてご紹介しました。今の情情報社会では、インターネットは無くてはならないものになってきました。選挙への興味や意識を高め、私達の生の声を政治に反映させるためにも、上手に賢くインターネットを使っていきたいですね。
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