日報問題とは?何が問題だったのか時系列でわかりやすく解説!

日報問題とは何か。わかりやすく解説いたします。

日報問題は時系列をみることで、だいぶわかりやすくなります。

「日報問題 とは何か分かりやすくなった!」

となるよう、日報問題 の時系列を示し、日報問題とその問題点とを分かりやすく紹介します。

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日報問題とは 何か?

まず日報について少しお話します。

日報=新聞と訳されることが多いです。が、その日に起きたことを報告するものです。

自衛隊は、PKO(国連平和維持活動)で海外に後方支援に行くことがあります。

そこで、自衛隊は日報を記します。

それでは、その日報がなぜ問題になったのか?

自衛隊は、2016年、南スーダンにPKOとして派遣されていました。

この時ももちろん、日々の活動内容を日報に書き記しています。

この日報は自衛隊の一隊員が書き、自衛隊幹部に提出、防衛省に、防衛大臣に提出されます

私達がする仕事と同じです。

今日の仕事内容が直属の上司へさらに上の上司へ、社長へと報告されます。

何もやましいことのない企業なら、監査が入ったり、社員全員に報告書を公開しますよね。

その、自衛隊の日報に問題があったのです。

日報問題を時系列で紹介

では、日報問題を時系列で見ていきましょう。

  • 2016年7月 政府軍と反政府勢力が首都ジュノバで衝突する。日報に、「戦闘」など記述。
  • 2016年10月3日 ジャーナリストが日報開示請求する。防衛省がこれを受理する。
  • 2016年11月15日  自衛隊の派遣部隊に「駆け付け警護」の新任務を閣議決定する。
  • 2016年11月20日 派遣部隊の先発隊が日本を出発する。
  • 2016年12月2日 防衛省が日報を破棄していたとして、開示請求を拒否する。
  • 2016年12月16日 防衛省が稲田(元)防衛大臣に日報の破棄を報告。大臣は再調査を指示。
  • 2016年12月22日 河野太郎衆議院議員が防衛省に調査を要請する。
  • 2016年12月26日 防衛省が日報の電子データの存在を確認する。
  • 2017年1月27日 防衛省が稲田大臣に電子データの存在を報告する。
  • 2017年2月6日 防衛省が河野氏に文書を開示する。
  • 2017年2月7日 日報を一部、黒塗りで開示する。
  • 2017年2月10日 稲田氏が関係部署への厳重注意を発表する。

毎日デジタル-www.mainich-参照

日報問題の問題点

自衛隊の南スーダン派遣から、時系列を追って日報問題を見ていただきました。

では、日報問題でどのような問題点が明らかになってきたか説明をします。

2016年7月〜12月26日までのことを稲田氏は隠蔽したのではないか?

12月26日に防衛省がデータの確認から、稲田氏への報告まで一月余りかかっている。

このことから、稲田氏は防衛省を掌握できていないのでは?

つまり、以下の様に考えられます。

  1. 自衛隊幹部は大臣命令に違反した。=文民統制問題
  2. 自衛隊は戦闘地域へ派遣されたのか。=憲法違反

この一連の日報問題の中で、この2点が浮き彫りになってきたのです。

この2点が、日報問題の要です。

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文民統制と憲法違反

 

文民統制とは?

文民統制とは

シビリアンコントロールの訳語で、政治家が軍隊を統制することを指す。

自衛隊法では、自衛隊は文民である首相や防衛相が指揮監督する、と規定されている。

朝日新聞デジタル-www.asahi.com/topics/-参照

とあるように、自衛隊は安倍首相や稲田元防衛大臣が指揮監督することになっています。

しかし、稲田氏は、自衛隊を統率できていなかったようなのです。

憲法違反とは?

PKO参加5原則

  1. 紛争当事者の間で停戦合意が成立していること
  2. 当該平和維持隊が活動する地域の属する国を含む紛争当事者が当該平和維持隊の活動及び当該平和維持隊への我が国の参加に同意していること
  3. 当該平和維持隊が特定の紛争当事者に偏ることなく、中立的立場を厳守すること
  4. 上記の基本方針のいずれかが満たされない状況が生じた場合には、我が国から参加した部隊は、撤収することが出来ること
  5. 武器の使用は、要員の生命等の防護のために必要な最小限のものに限られること

weblio-www.weblio.jp/-参照

公開された日報には、たくさんの黒塗りがありました。

そこには、「武闘」など、争いが行われていた証拠となる言葉があったと推察できます

それはPKO5原則の1.紛争当事者の間で停戦合意が成立していること。

4.上記の基本方針のいずれかが満たされない状況が生じた場合には、我が国から参加した部隊は、撤収することが出来ること。

に違反していると言われています。

うやむやになった日報問題

8月の内閣改造を前に、稲田氏は防衛大臣を辞任しました。

「責任者が辞任したのだから、これで終わり。」

とでもいう様に、日報には何が書かれていたのか?

大臣はデータの隠蔽を指示したのか?

など、結局何もわかっていません。

PKO法にはそもそも無理があったとも言われています。

北朝鮮情勢への対応など優先する事柄はあるかもしれません。

でも、だからこそきちんと防衛のことや自衛隊のことを明確にしてほしいものですね。

もっと日報問題の時系列・問題点など詳しく知りたい方は

→日報問題の時系列・問題点の詳細はコチラ

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