近い将来、憲法改正の国民投票が行われるかもしれません。
初の憲法改正、初の国民投票です。
「憲法改正手続きをわかりやすく教えて!」
という方、了解です!
憲法改正の手続きをわかりやすく解説します。
憲法改正の手続きの流れはどうなっているんでしょう。
憲法の簡単な紹介と一緒に憲法改正の国民投票手続きと流れをわかりやすくご紹介します。
Contents
憲法改正と国民投票
日本国憲法について
(日本国憲法は、)大日本帝国憲法に代わり、昭和21年(1946)11月3日に公布。
昭和22年(1947)5月3日から施行。前文および11章103条からなる。
象徴天皇制、戦争の放棄、三権分立、国権の最高機関としての国会。
地方自治の保障などを規定している。
コトバンクhttps://cotobank.jp/word参照
とありあります。第二次世界大戦後アメリカGHQの草案を元に成立した憲法です。
三大原則として・国民主権・基本的人権の尊重・平和主義が、あげられます。
特に平和主義は世界でも特徴的なことだそうです。
「あ、三大原則とか、中学生の時授業でやったかも?」あわ~い記憶が戻ってきませんか?
また、憲法成立から70年、一度も改正されたことがありません。
この改正が無いということも、先進国で他に例のないことなんですよ。

憲法について
憲法は法律ではありません。法律の基礎のようなものです。
日本の法律は憲法に則って作られます。
憲法は、日本の法律が憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義にかなっているか?
など日本の法律ができる時の判断基準になります。
また、外国が「日本のはどんな考えの国なんだろう?」と思った時の答えになるものです。
その憲法を改正しよう。日本という国の判断基準を変えようというのが憲法改正なんです。
憲法改正の国民投票とはなに?
憲法という法の基本を変えるわけですから、そう簡単に改正ができてはいけませんよね。
日本国憲法は、一部の政治家、権力者などの力で簡単に憲法改正ができないようになっています。
また、日本は国民主権です。
そのため、憲法には、「憲法改正をする時には国民にも聴こうよ!」
ということも書いてあります。これが憲法改正の国民投票ということになります。
憲法改正と憲法96条について
先ほどの「憲法改正の時は国民に意見を聴こうよ!」ということを記した憲法。
それが憲法96条です。
*日本国憲法第96条の法律の趣旨*
この法律は、日本国憲法第96条に定める日本国憲法の改正について明記してあります。
憲法改正について、国民の承認に係る投票(国民投票)に関する手続きを定める。
あわせて憲法改正の発議に係る手続の整備を行う。
という内容となっています。
1 憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議。
国民に提案してその承認を経なければならない。
この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際投票が行われる。
そして、その投票の過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、直ちにこれを公布する。
総務省ホームページ-https://www.soumu.go.jp/参照
と紹介されています。
憲法改正の手続きと流れをわかりやすく教えて?
憲法96条にある、憲法改正手続きと国民投票の流れを説明すると、
・国会議員が憲法改正の原案を発議する
↓
・衆議院と参議院の憲法審査会で話し合う
↓
・衆議院の三分の二以上が賛成する(現時点では317/475人以上)
↓
・参議院も三分の二以上が賛成する(現時点では162/242人以上)
↓
・国民に憲法改正をしたいと発表する(憲法改正の発議といいます)
↓
・国民投票を行う
↓
・投票権のある満18歳以上の国民が投票できる(平成30年6月20日までは満20歳以上)
↓
・投票した人の半分以上が賛成する
↓
・憲法改正…天皇陛下が国民の代表として発表する
となります。
憲法改正は国会の中でも、衆、参両議院で2/3以上の賛成がないと発議されません。
発議されても国民投票で過半数を超えないと憲法改正はできないんです。

どうですか?憲法改正や国民投票について少しわかってもらえましたか?
まず、初めに憲法改正の国民投票がされるものは、この「96条が必要か?必要でないか?」
ではないかと思われます。この憲法改正のアンケート調査なども行われています。
現時点で、賛成、反対の意見が同じくらいの割合のようです。
だからこそ、「難しそう」「面倒くさい」なんて言わないで!
私達だけでなく、大切な子供たちやその子供たちにもかかわる憲法改正なんです。
そして、ぜひ日本人である、私達の権利、尊厳、平和を考えてみてください。
初めての憲法改正の国民投票のきちんとした日にちはまだわかりません。
でも、その時は、自分の大切な思いをその一票に込めて下さいね。
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