衆議院と参議院の違いわかりますか?衆議院と参議院の任期?衆議院と参議院の選挙?衆議院と参議院の定数?衆議院と参議院の被選挙権?衆議院と参議院の違いについてわかりやすい解説をします。衆議院、参議院の任期、定数、被選挙権、選挙の違いを確認してみてくださいね。
Contents
衆議院と参議院の違いについて
二院制とは?
始めに、なぜ国会に衆議院と参議院があるのかを説明します。
日本の衆議院と参議院のように、国会が2つの議院から構成されていることを二院制、または両院制といいます。
日本はなぜ二院制なの?
ではなぜ、日本は衆議院と参議院の二院制を採用しているかというと、
- 参議院が衆議院のチェック機能を持ち、立法機能を分けることで衆議院の独裁を防ぐため。
- 一院制より多くの国民の意見が反映されやすい。
などの理由があるようです。
世界の国会はどうなっているの?
一院制の国:スウェーデン、デンマーク、アイルランド、ニュージーランドなど
二院制の国:アメリカ、ロシア、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアなど
となっています。国によって様々なようですね。
衆議院と参議院の違いをわかりやすく紹介!
衆議院の任期、選挙、定数、被選挙権はどうなっているの?
では、衆議院の特徴をみてみましょう。
衆議院議員の任期は原則4年と決まっています。
選挙の仕方は小選挙区比例代表並立制で行われます。
衆議院の任期は4年満了ですが、解散があるため4年よりも早く選挙が行われることが多いですよね。衆議院総選挙というように、任期満了、解散をうけてすべての議員について一斉に選挙を行います。
そして、その選挙で選ばれる衆議院の議員定数は475人。小選挙区で295人、比例代表で180人が選ばれます。(2013年の公職選挙法改正で480人から5人削減されました。)
また、衆議院議員の被選挙権=どんな人が立候補できるかということですが、25歳以上の日本国民とされています。
第二次世界大戦後に憲法で衆議院優越の原則が確立されて、法律や予算などを決める際には、参議院よりも、衆議院での意見の方が優位になっています。また議院内閣制という制度に則って政権の基盤を作るので、1947年にあった国会改革以降、総理大臣は全員、衆議院から決まっています。
この優越性や任期を待たずに解散があることから、衆議院は参議院よりもその時、その時の国民の意見を反映しやすいと言われているんです。
参議院の任期、選挙、定数、被選挙権はどうなっているの?
今度は参議院の特徴を説明します。
参議院の任期は6年です。衆議院のように解散は無く、3年ごとに半数を改選します。
参議院の選挙は選挙区制(都道府県を単位とします。)と比例代表制(全国を1単位とします。)で行われます。
その選挙で選ばれる参議院の定数は242人で選挙区から146人、比例区から96人が選ばれます。
また、参議院の被選挙権は30歳以上の日本国民とされています。
参議院は解散がないため、衆議院の解散中に緊急集会を開くこともあります。
また、参議院の議長になると政党を離れ、強行採決の権限などもありません。あくまでも中立に、議会を進める役になるんですね。
参議院は衆議院よりも6年と任期が長く、解散も無いので、長期的な事柄を議論したり調べたりする事に積極的に取り組んでいるようです。
でも、参議院の与野党の割合が衆議院とあまり変わらないと、衆議院の意見をチェックする機能を果たさず、衆議院と同じようなものではないか。=衆議院のカーボンコピーとよく批判されます。
衆議院参議院の違いをわかりやすく図表で解説!
衆議院と参議院の違いを簡単な表にしました。
衆議院 |
参議院 |
|
任期 | 4年(解散あり) |
6年(解散なし) |
選挙 | 小選挙区
比例代表並立制 全国一斉にすべての議席を決める 総選挙 |
選挙区、 比例代表制 3年にごとに、半数ずつ改選 |
定数 |
475人 | 242人 |
被選挙権 | 25歳以上 |
30歳以上 |
以上、衆議院と参議院についてご紹介しました。それぞれの特徴を思い出しながら、私達の住む日本の法律や選挙について考えてみるきっかけにしてみてくださいね。
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